離婚前にしておきたい生活の準備

離婚を感情のまますすめてしまうと、何も準備できず手続きに支障をきたす恐れがあります。

感情的になりやすい離婚手続きこそ、冷静かつ計画的に行動することが大切なポイントとなるのです。

離婚をする前に準備すること

経済的な自立の準備

離婚をするにはお金がかかります。例えば、別居のための新たなアパートを借りる住居費、調停や審判の結論が出るまでの生活費、離婚裁判の場合は弁護士費用など、様々な場面で費用が必要になります。

そのため、離婚をお考えの方は、まず経済的に自立をする方法を考えましょう。

相手から請求できる生活費は、離婚が成立しないともらうことができませんし、離婚原因によっては全くもらえない可能性もあります。

ですから、相手からのお金はあまり期待せずに、自分の収入で生活できるように仕事をしましょう。仕事をしていない人は、まず職探しから始めて下さい。

また、離婚前に自分名義の通帳に、貯金をしておくことも大切です。調停中や離婚後には、貯金を半分相手に渡すように言われる可能性もあります。

その際に、相手名義の通帳だと、一度お金を全額相手に渡してから半分もらうという面倒な手続きが出てきます。そうならないためにも、必ず自分名義の通帳にお金を入れておくようにしましょう。

一時的に住む場所を確保

離婚後には、住む場所を見つける必要があります。実家に戻ると、大きな出費をせずにすむので経済的に安心です。

実家に戻れない場合は、自分でアパートやマンスリー・ウィークリーマンションを探しましょう。

住まい探しは、仕事や保育園からアクセスのしやすさ、家賃や周囲の環境を見極める必要があるため、理想的な物件が見つかるまで時間がかかります。できるだけ、余裕をもって家探しをするようにしましょう。

離婚理由の証拠確保

離婚後にできるだけ多くの慰謝料を受け取るには、相手に過失があることが最も重要になります。過失を根拠づける証拠があればあるほど、受け取れる慰謝料の額も多くなります。

逆に離婚ができても、証拠が不十分だと財産分与でお金や財産を取られ、悔しい思いする可能性があります。

そうならないためにも、DVが原因の離婚なら、日記やブログなどのツールを使って、離婚することになった理由を記録しておくことをおすすめします。

また、浮気の場合はパートナーの不貞行為が原因なので、興信所や探偵に依頼をして不倫相手と一緒にいる様子を証拠写真として確保しましょう。

別居は離婚を成立させる有効手段

離婚を裁判の場で争うには、「別居の期間」が1つの目安になります。離婚の原因が、DVや浮気など証拠がハッキリとあり、具体的な理由がある場合は裁判官も判断しやすいです。

しかし、特にこれといった原因がなく、冷め切った夫婦関係を解消したいというケースだと話は変わってきます。

お互いが離婚に合意したらスムーズに離婚できますが、片方が離婚したい、もう片方がやり直したと言ってる場合は、裁判官は判断がしにくいので、「別居の期間」が重要な判断基準となるのです。

別居する際にもっていくべきものリスト

別居する際には、もっていくべきものに悩むかもしれませんが、なるべく身軽の方がスムーズに別居できます。ここでは、最低限もっていく必要があるものをご紹介します。

  • 通帳・印鑑(自分と子供名義のもの)
  • 生命保険証券
  • 学資保険証券
  • 年金手帳

離婚成立に至るまでの期間

離婚が成立する、別居の期間は「5年」です。ただ、この期間は絶対的な基準ではないので要注意。この際に、住民票を移した方が良いのか悩まれる方もいますが、別居している時点で夫婦の関係が悪いと判断できるので、住民票を移していなくとも別居と認められます。

離婚後に生活を落ち着かせる

離婚を決意したからには、離婚後の生活のこともしっかりと考えることが大切です。その後の生活をイメージできないまま、感情任せで離婚をすると今後の生活が苦しくなります。離婚成立後の生活を、早めに落ち着かせるためには、何が必要なのでしょうか?

住居確保

離婚をしてまず必要なのは、住む場所です。実家に戻れる場合は、一時的でも良いので実家に頼りましょう。

新たに賃貸マンションやアパートを借りる場合、自分の収入と家賃のバランスを考えることが大切です。

収入に対して家賃が高すぎると、生活が困窮してしまいます。また、自分の職場と子供の保育園や学校のアクセスも、考慮しなけらばなりません。

良い物件を見つけるために、できるだけ数多くの物件をチェックするようにしましょう。

生活費確保

専業主婦だった人が離婚をすると、真っ先に当たる問題が経済面です。専業主婦なので、もちろん職に就いてなく、安定した収入やキャリアを有していないケースも考えられます。

そこで、離婚後に受け取れるお金のことは、しっかりと把握しておくことが大切です。離婚後に受け取れるお金には、大きく3種類あります。

  • 婚姻費用
  • 慰謝料
  • 財産分与

慰謝料や養育費は受け取れたとしても、金額に限りがあるので生活の足しになる程度だと考えておきましょう。

安定した収入を得るために、職探しは必須です。職探しには時間がかかるので、半年から1年間分の生活資金は用意しておきましょう。

子供への対応

離婚は子供に大きなダメージを与えます。そんな状況だからこそ、より一層我が子を可愛がること、積極的なコミュニケーションが大切です。

子供の分も含めた生活費を確保することが、快適な生活を整える第一歩と考えていいでしょう。

また、忘れてはいけないのが子供の加入している「学資保険」です。

結婚時に学資保険に入ると、名義人が男親になっていることがほとんどです。別居と同時に保険証書を持ち出しても、名義本人でなければ、名義変更などの手続きができません。

もし、学資保険が満期になったときには、名義人である相手の口座にお金が振り込まれてしまいます。

どんな事情があっても、名義人でないと名義変更や解約ができないので、離婚を切りだす前に、学資保険の名義は自分名義にしておきましょう。

行政への届け出

離婚をすると、行政へ変更手続きをする必要があります。変更すべき届け出は以下の通りです。

  • 住民票の変更
  • 国民健康保険や年金などの変更
  • 銀行や郵便局の名義変更
  • 免許証の変更
  • 子供の苗字変更

変更手続きが完了していないと、国からの手当てを受給できないこともあるので、なるべく早めに行いましょう。

離婚後の生活は生活力や人間関係を充実させるのも大切!

女性編

離婚をした後も、配偶者を恨む、離婚したことを苦にする、毎日怒りや不安な気持ちのままでいると、笑顔が消えて幸せをつかむのが難しくなります。

逆に、離婚したことを後悔しない、離婚後は絶対に幸せになる、世間体や中傷に負けない覚悟がある、と言うような強いメンタルをもっていると、幸せを見つけることができます。

離婚後の生活は、不安と寂しさを感じることがあるかもしれません。そんなときに、何でも話せる友人がいる、応援してくれる子供がいる、相談できる経験者が身近にいる場合は、自分が弱ったり悩んだりしたときに、強力なサポーターになってくれるでしょう。

このような、豊かな人間関係を築くことで、この先に何があっても乗り越えられるようになります。

男性編

男性は、今までの家事をすべてパートナーに任せにしたことによって、家事に直面しときに困惑するケースが多いようです。

洗濯機の回し方、お米の炊き方、クリーニングの出し方などが分からないと、日常生活にも大きな支障となってしまいます。

そういった場合には、何でも話せる人が身近にいると、頼もしい相談相手となってくれます。その相手が女性だと、お付き合いや再婚の可能性もあるかもしれません。

離婚したという現実を受け入れて、この先の未来に希望をもって生きていく、強い覚悟が必要です。特に、仕事でキャリアを築いてきた方だと、世間体やメンツが気になるかもしれません。

そういったメンツや世間体に踊らされずに、自分の軸をしっかりともっていきましょう。

さらに、1人でも身なりに注意し、食生活も乱れない、趣味や生きがいを見つけることができると、この先の生活も幸せに過ごせるでしょう。